鷹の台「ふれあい下水道館」で日本唯一の地下25メートル下水道体験を!

鷹の台には、日本で唯一、実物の下水道管に入って見学ができる施設「ふれあい下水道館」があります。

「ふれあい下水道館」は、普段目にすることのない下水道の歴史や仕組みについて展示品や体験をとおして学習できる、いわば下水道のテーマパーク。

予約や年齢制限がなく無料で入館できるうえ、定期的に小学生向けの学習講座が開催されており、近隣の子供たちが気軽に行ける学びスポットになっています。

今回は、新型コロナウィルスの影響で、生活活動に制限が課せられている中でも新しい刺激を得られる場所としてご紹介したいと思い、久しぶりに訪問してきました。

ゆっくり見学したい方は、来館者が少ない午前中がおすすめです!

ふれあい下水道館」は、息子が2人とも幼稚園に通っていた2年前、よく遊びに行っていました。
息子2人を幼稚園のお迎えに行った帰りには、公園で遊ぶか下水道を見るかという、ちょっと変わった選択肢があったのです。

私のような親子連れや小学生が来館するのは、午後2時から3時以降。

今回は、来館者が少ない平日の営業開始時間10時ちょうどに訪問しました。

施設は地下5階から地上2階!それぞれのフロアで見どころが違います

ここは「ふれあい下水道館」の入り口へ繋がる通路です。

少し下り坂で薄暗いトンネルのような通路は、非日常的な空間へ繋がる雰囲気があってドキドキしますね。
「この先には何があるんだろう?」
と、興味をかき立てられます。

薄暗い通路を進んで入り口を入るとすぐに、1階受付とエントランスホールがあります。

水流をイメージさせるヒーリングミュージックと映像が流れ、水の風景に溶け込んでしまうような癒しの空間。

正面の大きな水槽の中では、イワナやニジマスなどの渓流魚がゆったりと泳いでいます。しばらくここでボーっと座っていたい気分に…。

おっと!イケないイケないと、気持ちを切り替えます(笑)

受付の方に写真撮影の可否を尋ねたら、快く承諾していただきました。
しかも
「階段を使って地下1階、2階、3階、4階、5階の順番で見学したらエレベーターで2階へ上がり、階段から1階へ戻ってくるといいですよ」
と、効率のいい見学ルートまで教えてくださり、ありがたい限り。

「ふれあい下水道館」は、このとおり地下5階から地上2階の7フロアからできている見た目よりも大きな施設で、それぞれ見どころが違うのです。

息子たちと一緒に来ていたときは、「見たいところだけを見る」というスタイルだったので、お勧めルートがあることは新たな発見でした。

では、お勧めルートどおり、階段を使って地下1階へ向かいます。

「洞窟階段」という名前の階段。

石のようなごつごつした壁やぼんやりと照らす照明の使い方が、本当に洞窟のようですね。

地下1階の講座室ではたくさんの微生物と出会えます!

講座室になっている地下1階では、小学生対象の学習講座を行ったり、下水に住む微生物について学ぶことができます。

現在は、正面の大きなスクリーンに、下水をきれいにする微生物「クマムシ」が活発に泳ぐ顕微鏡映像が写っていました。

以前、息子たちと遊びに来たときは、このスクリーンで職員の方が子供向けの「下水物語」アニメを見せてくださったことがあります。
下水がどのように流れているかを子供向けに紹介した学習アニメで、大人にとっても貴重な体験でした。

そして、壁一面にはたくさんの微生物の写真が貼られています。

微生物というと、ミジンコやゾウリムシやミドリムシくらいしか思いつきませんが、こんなにたくさんいることに驚きます。

下水処理の仕組みや私たちの暮らしとの関係を学べる地下2階

地下2階では、暮らしと下水処理の関係を学べるパネルを見たり、自動ナレーションの解説が聞けたりします。

2階入り口では、インパクト抜群のオブジェでお出迎え。

「下水」の意味が分からない子供でも、トイレやお風呂から流れる水が下水なんだということが分かりますね。

下水の流れがさらに詳しく分かるのが、こちらの展示品です。

汚水と雨水が下水道をとおり、川や海へ放流されるまでの処理の流れが分かります。
今まで「なんとなく」知っていた下水の仕組みを詳しく知ることで、水を流す行為に対する価値観が変わります。
大人にとっても、勉強になりますね。

地下3階では小平市の水環境の歴史が分かります

地下3階では小平市の水環境について、歴史や地形に関する展示品を見ることができます。

水道がなかった時代は、井戸で水を汲み、天秤棒を肩に担いで運んでいました。

樽の中に水がたっぷり入っていると思うと、かなり重いんだろうなあ。

こちらには、多摩地区で多く使われていた「まいまいず井戸」の水汲み用滑車や手押しポンプ、井戸掘りに利用したツルハシや滑車の実物が展示されています。

自分たちで井戸を掘り起こし水を汲み、しかも肩に担いで運んでいたと思うと、現代の水道施設がいかに大事かを考えさせられますね。

地下4階の特別展示室では「災害用マンホールトイレ」の体感ができました!

地下4階は特別展示室になっていて、現在は「災害用マンホールトイレ」が展示されていました。

「ご自由に腰かけて体感してください」とのことなので、お言葉に甘えて体感してみることに…。

体重制限は書いてありませんでしたが、座ってもグラつくことがなく、なかなか丈夫そうです。
便座の両脇に手すりが付いているので、バランスを崩しがちなお年寄りや子供でも安心感がありますね。
テント付だしトイレットペーパーも掛けられるし、文句なしの災害用トイレでした!

また、2月2日から3月21日に行われる「世界の列車トイレ写真展」の準備もされていましたよ。

列車好きな方や旅行好きな方、そしてトレイ好きな方も必見ですね(笑)

地下5階は一番の見どころは地下5階!実物の下水道管を見学できます

地下25mにもなる地下5階は「ふれあい体験室」と称し、日本で唯一、実際に使われている下水道管の中に入って見学ができる場所です。

しかし残念ながら、現在はコロナウィルスの影響で一時停止中。

今回は下水道の中に入ることはできませんでしたが、何度も入ったことがありますので、知っている限りをご紹介いたしますね。

ここが下水道館につながる入り口です。

地下5階のフロアからさらに6段階段を下り、奥の重たそうなハンドル付ドアを開けると、そこはもう内径4.5メートルの下水道管の中。

デッキのような足場になっていて、その下を流れる下水を見下ろすという、珍しい体験ができるんです。

気になっている方もいらっしゃると思いますが、もちろん臭いだってリアルですよ。
生暖か~い空気に下水の臭いが混ざり合っていて、とても臭いです(笑)

実際の下水道管が見られない代わりに、映像が用意されていました。
こちらが、現在の下水道の状況です。

下の方に下水が流れているのが分かりますね。
台風や大雨の後などは、嵩が増して勢いある川のように流れるそうですよ。

さて、地下を全て見学したので、エレベーターで2階へ上がります。

解放感がある2階はコミュニティホールとミニ図書館

2階は来館者のコミュニティホール兼、水に関する書籍が並ぶミニ図書館になっています。
窓から差し込む光が懐かしく、
「地上に出たー」
という解放感があります(笑)

また、ここでは小学生向けの「10分工作コーナー」もあります。
現在、工作できるのは「ブンブンごま」。

作りたい場合は、職員の方に声を掛けると材料をもらえますよ。

「ブンブンごま」とは、厚紙などでつくったコマにタコ糸をとおし、タコ糸の両端を引くことで中央のコマが高速回転する昔ながらの手作りおもちゃ。
回転する音がブンブン聞こえることで「ブンブンごま」って呼ばれています。

「そういえば前に作ったことがあるなあ…」
ふと息子たちの顔が浮かび、近いうち一緒に来ようと思いました。

楽しみながら、清潔な生活を送れるありがたさを実感

「ふれあい下水道館」は、平成2年に小平市の下水道普及率が100%達成したことを記念してつくられた施設です。

下水道の仕組みや昔の水環境を知ることで、水道をひねるだけできれいな水が出てくることや、日々清潔な生活が送れることのありがたさを知ることができます。

今回、初めて1人で訪れましたが、1人でじっくりと見学するのも、子供と一緒に体験しながら回るのも、どちらも楽しい時間が過ごせると分かりました。

皆さんも貴重な体験ができる「ふれあい下水道館」へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

小平市ふれあい下水道館
住所  :東京都小平市上水本町1-25-31
アクセス:西武国分寺線鷹の台駅下車 徒歩7分
TEL   :042-326-7411
開館時間:午前10時~午後4時
休館日 :月曜(休日・祝日の場合は、その翌日)、年末年始
入館料 :無料

東京都 小平市 上水本町 西武国分寺線 鷹の台